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農林水産分野の知的財産の実例【畜産分野】


【特許】

【特許番号】特許第3995656号
【発明の名称】梅調味液を利用した飼料添加物
【特許権者】株式会社東農園
【発明の概要】
梅干しを調味液に漬け込んで味梅干しを製造する際に副生する梅調味液に、乳酸菌を加えて発酵した発酵液を含む飼料添加物。


● 株式会社東農園では、梅干を製造する際の副産物である梅酢と梅調味液の有効利用に取り組んでいます。その取り組みの一環として、梅酢から回収した梅塩に梅調味液を乳酸発酵した濃縮液をブレンドした飼料添加物を開発しました。その結果、牧場主からは夏場の食欲が低下する時期でもエサの食い込みが良くなり、牛が夏バテしなくなったと評価されているそうです。



【特許】
【特許番号】特許第3732810号
【発明の名称】鶏舎およびこれを用いた養鶏方法
【特許権者】有限会社緑の農園
【発明の概要】
各飼育室の外側には、網状壁に形成された開閉可能な扉部を介して飼育室に出入りが可能で、周囲を網状壁で囲んで上部を開口させた運動場がそれぞれ設けられ、かつ、飼育室および運動場は直線状に配置され、運動場とこれに隣接する運動場との間の網状壁には車両が通行可能で開閉可能な扉部がそれぞれ設けられている鶏舎。
また、この鶏舎を用いた養鶏方法において、各飼育室内には上下位置を調整可能な止まり木がそれぞれ設けられ、止まり木の高さを鶏が把持可能な高さに合わせて徐々に高くした鶏舎を用いる養鶏方法。

● 自然な環境に放された鶏は、肉体的・身体的なストレスが少ないので心身ともに健康であり、そこから産まれた卵も当然健康であるとの考えから開発された鶏舎です。この鶏舎では、鶏が飼育室や運動場を自由に動き回ることができるので、自然に近い環境で飼育できます。その結果、鶏のストレスが少なくなり、ここで産まれた卵の黄身は手でつまめるほど健康的な卵です。「つまんでご卵」の名称で商標登録もされています(商標登録第3067886号)。


【商標】

【登録番号】商標登録第5022671号
【商標】松阪牛(地域団体商標)
【権利者】松阪肉事業協同組合、松阪農業協同組合、松阪飯南家畜商協同組合、多気郡農業協同組合、伊勢農業協同組合、三重中央農業協同組合、一志東部農業協同組合
【登録商標が使用できる商品】
・三重県下における平成16年11月1日現在での行政区画名としての松阪市と津市と伊勢市と久居市と香良洲町と一志町と白山町と嬉野町と美杉村と三雲町と飯南町と飯高町と多気町と明和町と大台町と勢和村と宮川村と玉城町と小俣町と大宮町と御薗村と度会町のいずれかにおいて肥育された黒毛和種未経産の雌牛又は松阪牛個体識別管理システムに登録された農家によって肥育された黒毛和種の未経産の雌牛の肉
・三重県下における平成16年11月1日現在での行政区画名としての松阪市と津市と伊勢市と久居市と香良洲町と一志町と白山町と嬉野町と美杉村と三雲町と飯南町と飯高町と多気町と明和町と大台町と勢和村と宮川村と玉城町と小俣町と大宮町と御薗村と度会町のいずれかにおいて肥育された黒毛和種未経産の雌牛又は松阪牛個体識別管理システムに登録された農家によって肥育された黒毛和種の未経産の雌牛


● 「松阪牛」と言えば、日本を代表する和牛の一つで、その牛肉は最高銘柄としてよく知られています。しかし、有名な牛であるため、ニセモノが出回る事件がよく起こるので、現在は松阪牛個体識別管理システムも導入して、ブランドの保護を行っています。「松阪牛」は、黒毛和種である未経産の雌牛であって、上記の22市町村又は松阪牛個体識別管理システムに登録された農家で肥育された牛及びその肉に限定されています。



【商標】

【登録番号】商標登録第5052844号
【商標】比内地鶏(地域団体商標)
【権利者】あきた北央農業協同組合、かづの農業協同組合、あきた北農業協同組合、鷹巣町農業協同組合、秋田やまもと農業協同組合、あきた白神農業協同組合
【登録商標が使用できる商品】
秋田比内鶏(オス)とロード種(メス)を掛け合わせ、秋田県比内地方で生産した食用鶏肉


● ある食肉加工会社が「比内地鶏」と偽って他の鶏肉や卵を販売する事件が起こりました。この事件によって、比内地鶏やその関連商品を扱い業者が大きなダメージを受けたので、比内地鶏と商標を付して使用できる商品を限定し、地域ブランドの保護を強化しています。


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